実例(任意整理)

男性Hさんの状況

40代男性。都心に事務所を構える会社経営者。資金を消費者金融、信販会社から借り入れて事務所を開設した。また、経営上ちょっと出費が必要な際にも利用していた。合計10社と取引していた。取引歴は5年程度と浅い。負債総額は190万円

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談で>

男性Dさんからの相談ではなく、奥さんからの相談を受けた。「もはや家計が回らないのでどうしたらいいか?相談にのってください。」と相談を受けた。本案件は、業者との取引年数も短く「過払金」が生じる見込みがなかった。解決方法をじっくり考えた。

<解決方法>

非常に熟考した問題であった。今まで任意整理といえば債権調査→過払金回収→負債返済→整理完了というパターンで概ね解決できる事例が多かったが、本件は違う解決方法が必要となった。なお、債権調査をしたところ負債総額は190万円。負債はほとんど縮まらなかった。
財産状況を詳細に聞き取ったところ、「保険金の解約返戻金」があった点に着目した。即座に、保険会社から解約返戻金がいくら戻ってくるかにつき確認してもらったところ、90万円近いということが判明した。
そこで、この90万円を4社90万円の負債返済に充ててもらい、残り3社100万円を3ヶ月で分割返済するという方法を提案した。

<債務整理に向けた提案>

そして生活状況の改善に取り組んだ。今都心で運営している事務所経費がどれぐらいかかるかを一緒に検討した。すると事務所を維持していく費用が非常に大きいことが判明した。そこで都心の事務所を自宅に移転してもらうことを提案させていただいた。当初、Dさんは、事務所を辞めて会社に勤務することも検討していたようであるが、年齢もあり、就職活動は困難を極めると予想されたので、事務所の経営を継続することを選択した。

<その後の生活>

事務所を自宅にすることで大幅な経費節約につながった。任意整理による100万円の分割返済も現在の収入を考えると余裕の金額であった。取引先等関係者からの協力もあり仕事を継続していられることができている。今までいかに巨額な事務所費用を負担してきたかということであろうが、本人の英断もあろうかと思う。今は、自宅で仕事に専念する傍ら、お子さんとのふれ合いも大切にできている。

<事務所からのコメント>

このような解決方法もありました。生活の転換です。今の出費は収入の範囲内で可能な金額ですか?無理はないかを考えましょう。

 

女性Gさんの状況

30代女性。契約社員。会社の業績は良好で、給料はある程度貰っている。収入があるだけに会社の後輩に食事を振る舞ってしまったり、飲み歩いたりしてしまった。そして、その出費を消費者金融、信販会社に頼っていた。合計7社と取引していた。取引歴は10年程度。
この案件も、多重債務者の典型的なパターン。改正貸金業法の総量規制により、資金を回すことができなくなってしまった。

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<初回相談で>

引き直し前の額面負債額は300万円と多額であった。取引を継続していた年数が長いので「過払金」が生じ、負債金額が大幅に圧縮される見込みがあるものの、万が一残債務が残り、分割返済が困難な場合は、自己破産も視野に入れてもらうことを十分にご理解いただいた上で受任した。
会社の勤務態勢が不規則であったが、何とか仕事の時間の合間に事務所に電話してきた。

<定期面談で>

業者からの取引履歴開示、引直計算の結果、1社につき過払金が生じ、その金額は100万円だった。残りの6社は負債が生じるものの、総額として60万円程度であった。過払金を回収し残債務を返済すれば、借金問題がきれいに解決できる見通しがたった。後日すべて綺麗に任意整理ができ、負債がなくなった。

<その後の生活>

その後、「これから給料は堅実に使います。会社の社員とのつき合いが派手にならないように気を付けます。一時は300万円の借金がどうなるかと心配でしたが、お願いしてよかったです。ありがとうございました。」という言葉をもらった。

<事務所からのコメント>

収入がある人ほどつき合いが派手になってしまうのでしょう。景気が良ければ多少このような生活をしていても問題ないのでしょうが、昨今の景気もそんなに良くないので、締めるところは締めて生活しないとこうなってしまいます。気を付けましょう。

 

女性Fさんの状況

60代女性。主婦。長年パート社員として働いており、現在も勤務している。消費者金融、信販会社、銀行ローンの合計9社と取引していた。利用歴は12年以上。業者から借入しては他の業者に返済し、パート収入も返済のやりくりに充てていた。この案件も、多重債務者の典型的なパターン。改正貸金業法の総量規制により、資金を回すことができなくなってしまった。夜も眠れなくなった。

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談で>

取引を継続していた年数が長いので「過払金」が生じ、負債金額が大幅に圧縮される見込みがあるものの、万が一残債務が残り、分割返済が困難な場合は、自己破産も視野に入れてもらうことを十分にご理解いただいた上で受任した。本人は泣いてばかりだった。この案件でも同じく、「手続は夫に内緒でお願いします。」

<定期面談で>

当職の受任通知発送後、支払についての悩みがなくなり、日常生活を取り戻すことができたようである。
さらに、業者からの取引履歴開示、引直計算の結果、ほとんどの取引につき過払金が生じ、 残債務は1社だけとなった。残債務額もたいしたことはないので、過払金を回収し残債務を返済すれば、借金問題がきれいに解決できる見通しがたった。

<その後の生活>

その後、「日々パートの仕事に励んでいます。落ち着いた生活を送っています。」という報告を受けた。

<事務所からのコメント>

資金が回らない→家族に内緒で債務整理をお願いします。主婦の方の典型的な債務整理のパターンです。
過払金が生じ、その過払金で残債務を返済できる解決ができれば、本件のように円満に解決できます。しかし、場合によって残債務が残る場合もあります。その際には自己破産や個人再生での解決が必要になります。

 

男性Eさんの状況

40代後半、中小企業に勤務する男性。借金の原因は主に「パチンコ」。一度数百万円の借金を親に立て替えてもらい帳消しにしたものの、数年前から再び借金をしてしまった。気づいてみると5社からの借入総額は300万円程度になっていた。毎月の返済は10万円にのぼってしまっている。今まで何とか返済してきたが、不況で会社の給料が下げられ、ボーナスもなくなってしまったことで返済ができなくなってしまい当事務所に相談。

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<初回相談で>

会社の業績が悪化しており、これ以上借金の返済ができないという切実な状況をお話くださった。「とにかく何とかしてください。」ということだったので、すぐに受託をした。

<定期面談で>

毎月の定期面談では詳細に進捗状況を報告した。
5社の負債につき引き直し計算をしたところ、4社に過払金が生じることが判明した。残り1社は負債が残ってしまったが、数十万円程度であり、4社から回収する過払金額で十分に返済できる金額であった。
4社の過払金返還請求も順調に進み、1社の残債務も返済でき、無事に負債を整理できた。
「おかげで生活が落ち着きました。日々の返済の悩みがなくなり安心して仕事に専念できます。」という喜びに満ちた声をいただいた。

<その後の生活>

「これから借金はしません。給料の範囲内でしっかり生活できるよう努力します。そして仕事に専念することを心掛けます。」という言葉をいただいた。

<事務所からのコメント>

「パチンコ」をやるなとは言いませんが、借金をしてまで遊ぶのは辞め「収入の範囲内」で遊んでください。とお願いしていました。また、「このまま借入をしてまで遊ぶ癖を続けると、次は自己破産です。」とアドバイスしました。

 

男性Dさんの状況

30代男性。長い間、フリーター、派遣社員として勤務していたことが原因で正社員にはなれずにいた。夜勤をしても月収は16万円と頭打ち状態であった。毎月の給料では足りない生活費を3社からの借入に頼っていた。改正貸金業法の総量規制の影響で、他社から借入れて他社に返済することができなくなってしまい、業者からの督促がひどくなり、解決できなくなってしまった。

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<面談相談で>

ご本人が面談に来た際に目がうつろだった。夜勤をしているせいか生活が過酷なのだろうという印象を受けた。
今まで債務整理をしたいと考えていたものの、どうしたらよいか分からず、相談をためらっていたとのこと。負債状況を聴取したところ、任意整理で解決できる程度の金額であり、本人も月額2万円程度の支払であれば何とか支払えるということであった。
ただし、当事務所の債務整理報酬が支払えないということであったので、法テラスを活用する方向で手続を進めた。
なお、債権調査後、負債額もさほど大きくないので方針は任意整理に決定し、無事に業者との和解も済ませることができた。

<その後の生活>

相談の際に、ご本人は「条件の良い次の職を見つけ、今のバイトは直ぐに辞めたい。」と話していたもののなかなか難しく、従来の夜勤のバイトを続けているようであるが、返済もしっかりされているようである。

<事務所からのコメント>

自己破産だけではなく、任意整理についても法テラスを活用することができます。専門家への手数料につきお悩みの方はご相談ください。

 

女性Cさんの状況

60代女性。主婦。長年パート社員として働いていた。在職中から消費者金融、信販会社を利用していた。合計5社と取引。利用歴は15年以上。「仕事をしているのでショッピングやキャッシングをしても問題ない。」と気楽な消費生活を送ってしまった。ファッションに敏感で小綺麗な感じの方だった。借りては給料で返済し、足りない分は別の業者から借りて返す。その上、旦那の収入も返済の宛につぎ込み、何とか自転車操業を繰り返してきた。多重債務者の典型的なパターン。
60代半ばを過ぎ、年齢制限でパートの仕事すらもなくなるという厳然たる事実を目の当たりにした。これからは資金を回すことができない。夜も眠れなくなり自殺を考えた。

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談で>

取引を継続していた年数が長いので「過払金」が生じ、負債金額が大幅に圧縮される見込みがあるものの、万が一残債務が残り、分割返済が困難な場合は、自己破産も視野に入れてもらうことを十分にご理解いただいた上で受任した。本人「助けてください。」なお、手続は「夫に内緒でお願いします。」とのことだった。

<定期面談で>

当職の受任通知発送後、支払についての悩みがなくなり、「非常に精神的に楽になりました。」という喜びの声をいただいた。
業者からの取引履歴の開示の結果、ほとんどの取引につき過払金が生じ、過払金を回収し、負債を返済すれば、借金問題がきれいに解決できる見通しがたった。
本人は毎回の定期面談のたびに穏やかになっていった。

<その後の生活>

その後、平穏な生活を送っているという報告を受けた。本人「これからは収入の範囲内でショッピングをします。無理はしません。」反省されているようである。

<事務所からのコメント>

1人で悩まないでください。相談だけでもしてみてください。主婦の方の債務整理を多数受託してきましたが、旦那に相談することができないという理由で、一様にお一人で人知れず返済を続けている傾向があるようです。利息制限法で再計算すると、その返済自体必要のないものかもしれません。そうであれば自己破産をする必要もなく、任意整理で解決できるかもしれません。債権調査の結果負債額が大きいのであれば、最終的に個人再生や自己破産で解決する方法もあります。
ちなみに、当事務所への相談を勧めたのは、本人の娘さんだったとのことです。また、旦那に内緒で手続を終わらせることもできました。

最後に、本件と同様のケースを多数受託しました。

男性Bさんの状況

40代男性。中小企業に勤務。月収30万円程度。
債務総額300万円。うち100万円は銀行系貸付2社。
7年程度前から大手2社と貸し借りを継続していた。
 
相談時には月14万近く返済。消費者金融に返済し家賃を払い水道光熱費を払うとほとんど生活費が残らない。食費を確保するために借金をする始末。
 
おまけに勤務先の会社の給料の遅配が始まっており、消費者金融からの取立が来るたび、支払う原資がないため困惑していた。業者には適当な言い訳をしていたが、これからも同じような言い訳が通用する自信もないし・・・。たまりかねて当職に相談。
 
「きちんと返済しているのに、これからもずっとこんな調子で支払わなくてはならないのでしょうか?どうしてでしょうか?」すべてはこの相談から始まった。
任意整理 受任そして借金問題解決へ

利息制限法の引き直し計算により残債務は銀行系貸付2社の約100万円だけになった。他の消費者金融2社は過払いが出たので債務はなくなった。
 
今後、銀行系貸付2社の計100万円を返済していくことになるが、月々の返済は3万円程度になるので、返済がだいぶ楽になった。
 
任意整理が終わった後、給料の範囲で生活できる日々を取り戻したBさんは、現在の会社は辞め、転職活動をしている。
 
 

男性Aさんの状況

工場に派遣社員として勤務する30代男性。
月収26万で大手4社から債務総額280万円を借入。月16万円近く返済。
 
返済で生活費が足りないので借金を繰り返した。
返済しても返済しても借金が減らない。
生活がきびしくなり会社も休みがちになっていた。
 
当職が無料相談をした時には、消費者金融からの取立に追い立てられており、全く元気がなく目がうつろだった。
任意整理 受任そして借金問題解決へ

利息制限法の引き直し計算により残債務は約45万円になった。
消費者金融と和解交渉の結果、月18,000の25ヶ月で返済する和解が成立した。
現在の月給26万の中から月々の返済を継続している。
 
取立が止まってから、Aさんは徐々に元気になっていった。
面談の度に顔色が良くなっていった。
工場の仕事にも復帰できたそうで、元気な日常生活を送っている。

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