実例4(自己破産)

自己破産 男性Dさんの状況

30代前半男性Bさん。職業は派遣社員。月収24万円程度。消費者金融とクレジット系信販会社他、合計9社からの借入債務あり。負債総額は400万円程度。
「一方の業者から借り入れて、他方の業者に返済し・・・。」これを繰り返して何とか返済をしてきたが、改正貸金業法の影響から資金が回らなくなり返済が滞ってきていた。
「これ以上、借入と返済の自転車操業をしつづけることはできない。」債務整理をするためホームページで八王子の小林司法書士事務所を探し、電話のうえ面談をお願いした。

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談>

「返済できない負債額になってしまったので整理をお願いします。」という依頼の電話をしてきた。初回面談で本人の借金額や生活状況等を聞いた。今まで転職を繰り返しており、今は何とか派遣社員を続けているものの、今の会社は劣悪な労働条件、労働環境のもと次から次へと社員が辞めていく会社だそうである。派遣社員ということで今後給料が上がる見込みもないとのこと。税金も滞納しており負債も400万円もあるので、任意整理(分割返済)では解決できる見込みはなく、当職は自己破産が相当という判断をした。
 

<定期面談:自己破産申立書類作成の共同作業>

債権調査を経て負債総額が400万円と確定した。はじめから本人は自己破産での解決を十分に理解していたようである。自己破産申立書類の共同作業に入った。本人のご協力もあり作業は問題なくスムーズに進んだ。
 

<申立手続>

申立手続は3回地裁に行った。(裁判所の実務運用により異なる)

icon 申立のためA地裁破産係へ:特に問題はなかった。
 
icon 裁判官と面談。負債額、はじめて借入をはじめた時、今後失業した時にどうするかについて質問された。特に厳しい質問はなかった。同時廃止決定をもらうことができた。
 
icon 裁判官から特に質問はなかった。免責許可決定が確定。無事に手続が終わった。
 

<その後の生活>

本人から、「新しい職に就くことができ、収入の範囲内で生活している」という報告を受けている。質素な生活をしているようである。
 

<事務所からのコメント>

転職を繰り返していると、どうしても収入が不安定になります。さらに、失業期間が長くなると、その期間の生活費を補填するため、どうしても借金を重ねてしまいます。借金が大きくなってしまい、現在の収入の範囲内で支払ができなくなってしまったら一度どこかでリセットする必要があると思われます。本件のように自己破産でリセットしなくてはならなくなる方もいらっしゃいます。
なお、自己破産による借金問題解決後は、以前の「借入に頼る」生活習慣を完全に辞めない限り再び同じように借金を背負うことになります。今後の人生を考え直す覚悟が必要です。
 

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