審判廷

前にもこのブログで触れたかもしれませんが、自筆証書遺言がある場合、家庭裁判所に対し、その遺言書の検認申立が必要です。申立書類の作成をして家裁に検認申立をします。

相続人や受遺者の方が遺言書をお持ちの場合、申立を支援し、相続人の方と一緒に家裁に行ったりします。裁判所により扱いが異なると思いますが、当日は小さな待合室で検認をする時を待ちます。時計の針の音だけが鳴る以外、非常に静かな待合室です。

待合室の前に、審判廷という部屋があり、書記官の方から呼出されると、相続人や受遺者の方が、遺言書を持って入ります。我々のような裁判書類作成支援者は原則として中に入ることはできないと思われます。

そのため、いつもは相続人の方が審判廷に入るのを見届け、待合室で待っているのが通例でした。しかし今回は相続人様がご来所できない事情があり、はじめから私が申立人となり手続きに参加しました。そして、はじめて審判廷に入らせていただきました。簡易裁判所の法廷よりも若干小さく、傍聴席がなく、部屋の端に数個の椅子がおいてありました。裁判官の中央の席と、原告、被告席のような席の配置がされていました。

書記官の方が遺言書をその場で開封し、裁判官と書記官と私で遺言書を見ました。

その後、別の待合室でしばらく待たされ、書記官印のある検認証明書を添付して遺言書を返してくださいます。

相続人の方はこんな感じで手続きを体感しているのか、という感じでした。なお、今回のように自ら申立人となって手続できる場合、私だけで手続を済ませることができるので楽といえば楽です。

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