本年度もいろいろとはじまっています。世の中日々動いているのですね。
①相続登記を受託中、税務署から俗に言われる「おたずね」なる書類が、相続人の方の所に来ることが
あります。
この「おたずね」文書とは、相続税を納めなくてはいけない程度に財産があったと目される方の相続人
に、税務署から直接来る「相続税がかかりそうですが、財産の内容を記入して出してください。」という文
書のことです。
今までは、不動産もあまり持っていなかった方であれば、このおたずねはこなかったのですが、相続税
の基礎控除額が下がり、私の説明している言葉で言うと、いわゆる「ハードル」が下がった結果、相続税
を納める見込みの方が増え、当局も調査の上、おたずねの数を増やしてきているのでしょう。
これからも「おたずね」が来る方が増えるのだと思います。
②人の死は自然現象です。亡くなると相続が開始しますが、これは人の取り決めたルールです。被後見
人が亡くなると、後見業務も終わりますが、この後始末(手続き)もかなり手間です。その後、相続ということで財産の精算をします。
以上の手続面とは離れ、人の死を直視し、自分はこれから残された期間をどう生きるべきか、改めて考えさせられます。
③最近、ちょっと注目しているのは「民事信託」です。
民法の特別法だから特別法の適用が優先する。契約だから予め取り決めておけば基本的に何でもできる、という考え方が根底にあるようです。日常の実務で、実際にどのように活用し、使いこなしていくか、まだ詳細はマスターできていません。
コンサルタント的な業務支援になるようで、今の業務全般とはまた違った業務支援になるのではないかと感じています。
などなどです。 つづく