実例6(任意整理)

自己破産 女性Fさんの状況

60代女性。主婦。長年パート社員として働いており、現在も勤務している。消費者金融、信販会社、銀行ローンの合計9社と取引していた。利用歴は12年以上。業者から借入しては他の業者に返済し、パート収入も返済のやりくりに充てていた。この案件も、多重債務者の典型的なパターン。改正貸金業法の総量規制により、資金を回すことができなくなってしまった。夜も眠れなくなった。

自己破産 受任そして借金問題解決へ

<初回相談で>

取引を継続していた年数が長いので「過払金」が生じ、負債金額が大幅に圧縮される見込みがあるものの、万が一残債務が残り、分割返済が困難な場合は、自己破産も視野に入れてもらうことを十分にご理解いただいた上で受任した。本人は泣いてばかりだった。この案件でも同じく、「手続は夫に内緒でお願いします。」

 

<定期面談で>

当職の受任通知発送後、支払についての悩みがなくなり、日常生活を取り戻すことができたようである。
さらに、業者からの取引履歴開示、引直計算の結果、ほとんどの取引につき過払金が生じ、
残債務は1社だけとなった。残債務額もたいしたことはないので、過払金を回収し残債務を返済すれば、借金問題がきれいに解決できる見通しがたった。

 

<その後の生活>

その後、「日々パートの仕事に励んでいます。落ち着いた生活を送っています。」という報告を受けた。

 

<事務所からのコメント>

資金が回らない→家族に内緒で債務整理をお願いします。主婦の方の典型的な債務整理のパターンです。
過払金が生じ、その過払金で残債務を返済できる解決ができれば、本件のように円満に解決できます。しかし、場合によって残債務が残る場合もあります。その際には自己破産や個人再生での解決が必要になります。

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