厳しい取立

クレジット、サラ金の借金返済が滞っている場合、特に2ヶ月も滞納している場合、業者からの取立は厳しくなります。日に何回も電話がかかってくるようです。
この取立の厳しさは一時期社会問題になったこともあり、近年はそれほど厳しいとは聞いていませんでした。大手業者は比較的緩やかになったと聞いていました。それどころかおとなしくなった印象すら感じていました。しかし最近「取立があまりにも厳しいので相談した。」という方の相談を受けました。
一日に何回も「今日返済日ですが、いつご入金いただけますか?」と慇懃無礼にも電話が来てしまいます。いくら強靱な精神の持ち主だといっても何度も催促されるとさすがに参ってしまうと思います。毎月月末にこんな督促を受けていればそのうち生きていること自体苦痛になってくるはずです。
借りてしまって返せなくなったことはまちがいなく自己責任だと思いますが、債権者から過剰な精神的苦痛を受けるいわれはないと思います。
それだったら「思い切って債務整理すれば良いのに」とお考えになる方もいると思いますが、人それぞれ事情があります。
「数社の業者から借入返済を繰り返し資金を回し自転車操業をしている。これができなくなったら資金自体全く回らなくなる。自分の給料は生活できるほどの給料をもらっていないので、借入返済を繰り返すことで何とか生活を回している。」という方もいます。そのため安易に債務整理に着手することを躊躇している方がいます。
そのような方が、誰にも借金の悩みを相談できず、人知れず「厳しい取立」に耐えて今日も頑張っています。
債務整理を決心し厳しい取立を止めてもらう代わりに自分の過剰消費等になってしまった生活形態を改善するか、今まで通り「厳しい取立」に耐え生活をしていくか、人生の選択としてどちらが良いのでしょうか。
人それぞれの事情や考え方があると思いますので無理に整理を強いるわけにはいきません。
 

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