依頼者の方が今までされてきた金銭の貸し借りを法定利息により引き直し、過払金が生じたら、直ちに業者に対し過払金返還請求通知を出します。
場合によっては返還請求通知を出さず、直ちに訴訟をする場合もありますが、業者によっては返還請求通知を出すことで訴訟費用をかけずに過払金をすんなり回収できる場合もあります。業者を見て臨機応変に対応を判断しています。
業者全般の経営は過払金返還のあおりを受け、非常に厳しいという話を書いたことがありますが、業者によってまちまちです。
近日、ある業者から電話がかかってきました。前置きもなくいきなり「計算額の8割位でいかがでしょうか?」と来たので「これ、ご存じのように、争点もないので裁判したら満額返してもらうことになりますよ。こちらとしては云々万円返却いただきたいのですが、いかがでしょうか?」と切り返したところ「しばらくお待ちください。上司に相談します。」3分位待たされた末、「それで結構です。」となりました。
ほぼ満額返してもらうことになりましたが、それだったらはじめの提示額は何だったのか、という感じです。「うちの会社は払える資力は十分あるけど、ちょっと吹っかけてみてそれで低額で済んだらラッキー!」ということでしょう。
訴訟をせずお互いの話し合いで相互に譲歩のうえ争いごとを解決することを「和解」といいます。今回の件は裁判手続をしないので「裁判外の和解」ということになります。