無縁社会2

自分が高齢になった時、周りに配偶者も子供も親族も誰もいなかったらどうしますか?非常に切実な問題です。私も独身なので、どうしたら良いかいつも考えています。
先日、孤立した高齢者と地域の方とのネットワークが構築されつつあるという内容をテレビで見ました。高齢者が毎日ちゃんと生活できている場合は玄関に人形を飾ることで「元気にやっています。」というメッセージを地域住民の方に発信するそうです。
1人暮らしになると高齢者はいつ死んでいてもおかしくありません。人と交流がないと、亡くなってもそのままになってしまいます。そういう孤独死状態を未然に防ぐ意味でも、地域社会における先述のようなネットワークが形成されることは非常に重要です。私が高齢者になる数十年後には、先述のネットワークができていることが当たり前になっていれば、孤独死のない社会になるのでしょう。
また、配偶者も子供もいない場合、財産を承継する相続人がいません。自分の死後その財産をどうするかも考えておかなくてはならないと思います。相続人がいない場合、基本的には財産は国庫に帰属します。
最近は、生前にNPO法人と契約し、生前に様々なサービスを提供してもらう代わりに、遺言で死後の財産をそのNPO法人に帰属させるような契約形態が生じてきているようです。そのようなNPO法人との契約形態の是非については私自身詳しくないのでコメントできませんが、利用者は増えているようです。NPO法人を利用するしないに関わらず、お世話になった特定の人に財産を承継させたいのであれば、遺言を書いておいたほうが良いと思います。
お墓をどうするかも考えておかなければなりません。相続人がいないとお墓を守ってくれる人がいません。お寺に数十万円の永代供養料を支払うことになるのでしょうか。死亡時に財産が残っていない場合は、無縁仏としてお骨を引き取ってもらう等が考えられます。
どちらにしても、自分の最期と死後をしっかりしておきたいのであれば、考えることは結構あります。
 

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