A社からの借入100万円、B信販からの借入65万円、Cカードからの借入88万円という具合で、8社からの借入をしていた方の任意整理が完了しました。
現在の債務額を利息制限法の法定利息に引き直してみると負債残高が大幅に減少し、しかも取引年数が10年以上ある業者も数社あったので、計算上ある程度の過払金が出ました。この過払金を業者から回収して他社の返済に充てた結果、今回のケースでは負債総額がなくなり、依頼者の方に若干の余剰金をお返しすることができました。
多重債務状態にある方の中には、真面目な方ゆえしっかり働いて稼いだお金をきっちり返済に回していくものの、高利なので知らないうちに返済額が多くなってしまい訳が分からなくなってしまった、という被害者的な立場にある方も多いように感じます。
我々司法書士に債務整理を依頼することで最終的に債務がなくなり、支払に頭を痛めなくてもよい「平穏な生活」を取り戻すことができるかもしれません。主婦の方などで、人知れずなんとか返済を回しながら苦しんでいる方はまだまだたくさんいらっしゃると思います。相談することは決して恥ずかしいことではありません。相談するだけで少し楽になるかもしれません。
もちろん多重債務状態のすべての方につき任意整理で解決できるわけではありませんので誤解はしないでください。
帰り際、依頼者の方が言ってました。「負債がなくなったなんて信じられません。会社で新しい配属先も決まったので十分仕事に打ち込めます。ありがとうございました。」