オンライン申請される登記

オンライン申請される登記は、現時点のところ、所有権保存登記、相続による所有権移転登記、抵当権抹消登記などが主流になっています。これらの登記はオンライン申請をするのに手続きが比較的簡単なうえ、特段急ぎの登記ではないからです。
 
これに対し、売買による所有権移転登記、抵当権設定登記など、銀行の融資が関係する決済性のある登記については、現時点ではオンライン申請はあまり利用されていません。
 
なぜなら、売買による所有権移転登記を申請する場合で、登記識別情報がある場合は、オンライン申請をする際少々面倒な処理が必要になりますし、銀行等の利害関係人がいる場合は「登記が通らなかった。」では済まされず、失敗が許されません。
 
そのため、オンライン申請をわざわざ利用するというのはあまりにもリスクが大きいからであると考えられます。
 
ただし、今後処理上の簡素化が図られるなどの環境変化により、オンライン申請が普及する可能性は考えられます。
 
不動産の登記申請であれば、どのような種類の登記もオンライン申請されているわけではないことを認識してください。

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