オンライン申請のメリット・デメリット
オンライン申請のメリット(利点)
1.一定の登記を申請する際に登録免許税が安くなります。(これが最大のメリット)
登録免許税とは、登記を申請する際に国に支払う国税です。
「所有権保存(表題登記もオンライン申請した場合)」「所有権移転」「抵当権設定」などの登記をオンライン申請すると登録免許税が10%安くなります(上限3,000円:平成24年4月1日から)。
平成20年1月4日から平成25年3月31日までにオンラインした登記で、以下の登記については登録免許税が軽減されます。(租税特別措置法84条の5)
登記の種類 |
通常の額 (A) |
軽減額 (B) |
オンライン申請時の免許税 |
所有権保存登記 |
固定資産評価額等の4/1000 |
「1」で計算した 金額に10/100 をかけた金額
上限3,000円
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(A)-(B) |
所有権移転登記 (相続・合併) |
固定資産評価額等の4/1000 |
所有権移転登記 (売買他) |
固定資産評価証明等の20/1000 |
抵当権設定登記
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債権額の4/1000 |
(例)所有権保存登記の場合(例:固定資産評価額1000万円の不動産)
(A) → 1,000万円 × 4/1000 = 40,000 円
(B) → 40,000円 × 10/100 = 4,000 円
上限3,000円なので3,000円軽減される。
オンライン申請をした場合の登録免許税(A)-(B)は
40,000円 - 3,000円 = 37,000 円
2.登記申請のために登記所に出かける手間が省ける。
3.夜20時まで申請可能
4.登記申請情報を直す補正作業もパソコン上でできる。
5.登記が完了した通知をパソコンで受け取れるので、法務局に電話で確認する必要がない。(便利)
オンライン申請のデメリット(不利な点)
1. |
オンライン申請をするためパソコン環境を整えなくてはならない。(結構面倒) |
2. |
画面での作業が慣れないと面倒。作成した書類をそのまま登記所に持参、提出する方がはるかに簡単ですぐ終わる。 |
3. |
(現在のところ)戸籍謄本、住民票等の添付書類を郵送する必要があり、オンライン申請をすると、かえって郵送手続の手間がかかる場合がある。(特例方式という) |